りりーすれっすん
総合評価 :3.5

タイトルりりーすれっすん
作者餅田こゆび
掲載誌:COMICアンスリウム
ジャンル:女教師・美乳・お姉さん

餅田こゆび先生の『りりーすれっすん』は、家庭教師と生徒という明確な立場の差から始まり、その境界線が少しずつ揺らいでいく過程を描いたラブコメだ。真面目に仕事と向き合う松本と、投げやりで反抗的な吉田。噛み合わない二人のやり取りはコミカルだが、その裏にはそれぞれの息苦しさが潜んでいる。「教える側」「教えられる側」という役割が外れたとき、物語は一気に動き出す。

商品価格等について

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キャラクターの魅力|不器用な大人と拗ねた少年

餅田こゆび「りりーすれっすん」の紹介画像
出典:餅田こゆび「りりーすれっすん」

松本は仕事に誇りを持つ一方で、融通が利かず感情を表に出すのが苦手なタイプ。

一方の吉田は怠け者に見えて、実は管理され尽くした生活に諦めを覚えている。

どちらも不器用で、正論だけでは救われない弱さを抱えているのが魅力だ。

特に松本が「教師」としてではなく、一人の人間として迷い、踏み出してしまう瞬間が印象に残る。

構成と演出|軽さの裏にある危うさ

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出典:餅田こゆび「りりーすれっすん」

会話のテンポは軽快で、ギャグ寄りのやり取りが続くため読みやすい。

しかし、その軽さの中に「立場を越えること」への危うさが自然と織り込まれている。

安易なご褒美ではなく、条件付きの身代わりという設定が、二人の距離感を絶妙に保っている点も秀逸。

笑いながらも、どこか緊張感が残る構成だ。

読者体験|笑ってから考えさせられる

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出典:餅田こゆび「りりーすれっすん」

最初は気軽なラブコメとして楽しめるが、読み進めるほどに「これは誰のための選択なのか」と考えさせられる。

松本の行動は善意か、逃避か。

吉田の態度は甘えか、防衛か。

答えを押し付けず、読者に委ねる余白が心地いい。

ドキドキと同時に、少しだけ胸がざわつく読後感が残る。

まとめ|境界線が揺らぐ夜に

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出典:餅田こゆび「りりーすれっすん」

『りりーすれっすん』は、役割に縛られた二人が一瞬だけ素に戻る物語だ。

正しさよりも感情が先に動いてしまう、その危うさこそが魅力になっている。

「大人でいることに少し疲れた時に」ふと読み返したくなる一冊。

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