動画だけが世界との接点だったシゲナオと、突然その孤独に踏み込んできた美森先輩。名仁川るい先生が描く『悪友。』は、他者と関わることへの恐れと、それでもつながってしまう心の動きを、静かで優しいコマ運びの中に宿す物語だ。気まずさや戸惑いが混じり合う会話のテンポが絶妙で、 傷つくのが怖いという感情を読者自身の胸にも響かせてくる。
商品価格を含め情報の一切は2026年1月8日現在のものです。
本記事の感想や評価は筆者個人に基づいています。あくまで参考としてご覧ください。
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キャラクターの魅力|ぎこちなさの奥にある温度

シゲナオの魅力は、内向的で不器用でありながら相手を否定しない眼差しにある。
美森先輩の突拍子もない距離の詰め方に戸惑いながらも、彼女の言葉をまっすぐ受け止めようとする姿が胸に沁みる。
一方の美森は、明るく振る舞いながらも、ふとした瞬間に覗く影がとても人間らしい。
会話の端々に落ちる「笑っているのに痛そう」なニュアンスが、物語の軸を静かに揺らしていく。
二人は性格もテンポも違うのに、なぜかぴたりと噛み合う。
その微妙な距離感こそ、この作品の最大の魅力だ。
構成と演出|日常の隙間で起こるドラマ

大きな事件は起きない。
放課後の部屋、共有する動画、たわいのない感想。
けれどその静かな日常の中に、登場人物の内面が少しずつ浮かび上がってくる。
とりわけ、美森の過去を触れてしまうシーンの間合いは見事だ。
コマがわずかに流れ、沈黙がページいっぱいに広がる。
その「言葉にならない時間」こそ、二人の心の距離が動く瞬間として強く焼き付く。
読者体験|自分の傷にもそっと触れてくる物語

この作品を読むと、自分の中にも、言えないまま置き去りにしてきたものがあったことに気づかされる。
美森の無邪気さの裏側にある痛み、シゲナオの臆病さの裏側にある優しさ。
それらが綺麗ごとではなく揺らぎとして描かれるから、読者は彼らの心に重なるようにページをめくってしまう。
ふたりが肩を寄せるのでもなく、距離を取るのでもなく、その静かな共有が温度として伝わり、読後にふわりと余韻を落としていく。
まとめ|そばにいてほしい理由が言葉になる瞬間

『悪友。』は、誰かと深く関わるのが怖いと感じるすべての人に寄り添う物語だ。
美森が痛みを差し出し、シゲナオが受け止める。
その一連の流れがとても自然で、決して劇的ではないのに心に強い印象を残す。
そしてページを閉じたあと、ふと「自分にもこんな関係がほしかったな」と思わされる。
不意に孤独を思い出してしまう夜に読みたくなる一冊。

チーズ
最後までありがとうございました!
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