名仁川るい先生の『chicken』は、幼馴染でありながら「近すぎて距離の取り方を間違えた二人」が再び向き合う物語。地味で目立たず、何を考えているのかわからない真白。そして、彼女を放っておけず世話を焼き続けてきた城大。大学に入り、悪い噂を恐れ距離を置いたものの、真白が突然転がり込んできたことで、曖昧にしてきた想いと恐れに向き合うことになる。
商品価格を含め情報の一切は2026年1月6日現在のものです。
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キャラクターの魅力|無口な真白と臆病な城大の片想いの形

真白はとにかく読めない。
表情も言葉もそっけなく、感情の見えない少女だが、ふとした瞬間に覗く脆さや依存心が魅力になっている。
一方の城大は優しさゆえに臆病で、真白の沈黙を「嫌われているのでは」と曲解してしまう繊細な青年。
幼馴染という関係に甘えながらも、真白の本心が掴めないことに怯えてしまう。
二人の関係は恋人でも友人でもない、けれど切り離すこともできない不器用な結び目のようだ。
このいびつさが、本作最大の魅力と言える。
構成と演出|沈黙が語り、言葉がすれ違うドラマ

物語は大きな事件ではなく、二人の間にある沈黙や間を丁寧に拾い上げることで進んでいく。
真白が火事を理由に転がり込むという騒動めいた始まりでさえ、どこか静かで、淡々としている。
だがその静けさこそが、真白が抱えてきた孤独や、城大が誤解し続けてきた恐れをより際立たせる。
城大の推し量りと、真白の曖昧な反応。
その小さな積み重ねが、胸の奥にじわじわと痛みを残していく。
読者体験|怖いのは嫌われることではなく、気持ちを確かめられないこと

読んでいて強く突き刺さるのは、「分からない」という不安がどれほど人を縛るのか、という点だ。
城大は真白に嫌われることよりも、確かめる勇気がない自分に怯えていた。
そして真白もまた、好意を言葉にできず、沈黙で距離を測るしかなかった。
恋愛に限らず、
「好かれているのか、嫌われているのか分からない」
「でも怖くて聞けない」
そんな経験をしたことのある人には、胸に直接刺さる物語だ。
真白の静かな依存と、城大の曖昧な後悔が絡み合い、読むほどに二人の孤独と愛しさが浮き彫りになる。
まとめ|怖くて踏み出せない夜に寄り添う一冊

『chicken』は、勇気が出せない恋をこんなにも優しく描く作品は珍しいと思わせるほど、繊細で温かな物語だ。
沈黙の裏側にある想いを拾い上げることで、恋の本質は言葉よりも態度よりも、一緒にいたいと思う気持ちなのだと教えてくれる。
臆病で、でも本当は誰かを求めてしまう、そんな夜に読みたくなる一冊。

チーズ
最後までありがとうございました!
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