俺には憧れの先輩がいる。
三年前──頑張って仲良くなって、エッチする寸前までいって。
でも結局告白すらできずに東京に転校してしまった緝美(つぐみ)先輩。
それからはずっと、あの時の続きをやり直せたらとただ思うだけの日々で。……
でももし本当にもう一度、神様がチャンスをくれたら?
商品価格を含め情報の一切は2025年12月15日現在のものです。
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キャラクターの魅力|静けさの中に燃える想い

ヒロインの白菊は、古典的な文学少女像をまといながら、その内側に現実を知る女性としての成熟がある。
彼女の穏やかな笑顔の裏には、別れを繰り返す転校生としての諦めが潜んでいる。
一方の平永は、不器用で情熱のやり場を知らない少年だ。
彼が彼女に惹かれるのは、その知的さではなく、どこかで同じ孤独を感じ取っているから。
波乗かもめ先生は、この二人を通して、恋が「相手を理解すること」ではなく、「理解できないまま抱き続けること」でもあることを示している。
構成と演出|再会を軸にした時間の物語

構成はシンプルだが、時間の経過と再会の反復によって、感情の深度が積み上がっていく。
1度目の別れでは後悔、2度目の再会では希望、そして3度目の転校で、平永は「行動」することを選ぶ。
この循環的構造が、「人生は未完のまま続いていく」というテーマを見事に体現している。
まるで読者自身が、図書室の片隅で二人の空気を見守っているかのような没入感がある。
読者体験|時間の残酷さを優しく描く

読者はこの物語を通して、時間の重みを感じることになる。
再会は嬉しい。
だが、同時に「あの頃には戻れない」という痛みをも伴う。
白菊の笑顔も、平永の勇気も、3年前のそれとは微妙に違う。
この変化を優しく描き出す筆致に、波乗かもめの成熟した感性が光る。
誰もが過去に「もう一度やり直せたら」と思った瞬間があるはずだ。
この作品は、その感情を静かに掬い上げる。
まとめ|未完の想いこそが美しい

『途切れたページの向こう側』は、初恋の終わらなさを描いた物語だ。
再会しても、完全な結末は訪れない。
けれど、平永が自分の足で東京へ向かう姿に、続きを生きる勇気が確かに宿っている。
恋はいつも中途半端で、未完成のまま人を変えていく。
その不完全さが、どこまでも愛おしい。
忘れられない人の名前を、ふと心の中で呼んでしまう夜に静かに読みたくなる一冊。

チーズ
最後までありがとうございました!
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