『抜けてる二人』は、要領の悪い大吾と、世話焼きでしっかり者の由多加という対照的なのに似ている二人の関係を描いた高校青春物語だ。幼馴染であるがゆえの距離感、そして遠回りすぎる好意が愛おしさを生む。
商品価格を含め情報の一切は2026年1月16日現在のものです。
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キャラクターの魅力|世話焼きと鈍感の絶妙な温度差

大吾はとにかく鈍臭い。
頼まれごとを断れない性格で、気づけば雑務を押し付けられ忘れ物も多い。
そんな大吾の「抜け」を誰よりも理解しているのが由多加だ。
由多加はしっかり者で、大吾の家の鍵を預かり、家まで送り届けるほど面倒見が良い。
しかし、その世話焼きの根元には、大吾に対する長年の想いが隠れている。
ところが大吾はその好意にまったく気づかない。
由多加が多少すねたり、遠回しに合図を送っても鈍感力で全てスルー。
この「気づいてほしい由多加」と「気づけない大吾」の関係が、読み手にとって心地よいじれったさを生み出す。
構成と演出|嘘から始まる「ふたりきり」が動かす物語

物語の転機は、由多加が「家の鍵を忘れた」と嘘をつき、大吾の部屋に押しかける場面。
由多加にしてみれば、これは勇気を振り絞ったアプローチだ。
大吾に少しでも女の子として見てもらいたい。
それなのに大吾は「どうしたの?」と心配こそすれ、恋愛的な意味にたどり着かない。
この想いの温度差を丁寧に描きながら、二人きりの空間で少しずつ距離が縮まる様子が自然で温かい。
大げさなイベントではなく、日常の一歩によって感情が動くのが本作の魅力だ。
読者体験|幼馴染ならではの静かで深い愛情に胸がくすぐられる

読者は大吾の鈍さに「気づけ!」とツッコミたくなる一方、由多加の不器用な愛情表現には共感せずにいられない。
幼馴染もの特有の関係性の長さが、本作では優しい重みとして効いている。
大吾が由多加を当然のように信頼している姿、由多加が当たり前のように大吾を支えてしまう姿。
この互いへの無自覚な依存の心地よさと危うさが同時に読者の胸を締めつける。
だからこそ、由多加の嘘をきっかけに二人が一歩踏み出す瞬間には、静かに胸が温かくなる。
まとめ|不器用さの中に誰より深い想いがある

『抜けてる2人』は、鈍感と世話焼きという組み合わせが生む、愛おしいすれ違いを描いた柔らかい恋物語だ。
派手な展開はなくても、心に残るのは好きだからこそ怖くなる気持ちや、想いを察してほしいもどかしさ。
その丁寧な余白が、読後に優しい余韻を残す。
誰かを想う気持ちが空回りして苦しくなる時に、そっと寄り添ってくれる一冊。

チーズ
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