『僕のM』は、人に見せたくない「内側」を抱えながら、それでも孤独を埋めるために街をさまよう真那と、軽やかなノリで近づいてくる陽介の、奇妙で切なくて、どこか温かい物語だ。自分の心を避け続けてきた真那が、誰かに向き合おうとする瞬間。その変化の小さな機微が、丁寧に積み重ねられている。
商品価格を含め情報の一切は2026年1月12日現在のものです。
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キャラクターの魅力|孤独を選びながら孤独に耐えられない少女

真那は、自分の「内側」を他人に見せないよう生きてきた女性だ。
詮索を嫌い、自分でさえ向き合うことができない部分を抱えている。
けれど、独りで部屋にいると心がざわつく。
孤独を避けながら、孤独と共存してしまう難しさを抱えた存在。
そんな彼女に声をかける陽介は、一見すると軽薄でチャラい。
けれど、その軽さは「人と距離を縮めるための自然体」であって、真那が抱えている闇を無理にこじ開けるタイプではない。
この押し付けない優しさが、真那にとって最大の救いになっていく。
二人の距離は、恋愛というより呼吸を合わせるように近づき、気づけば互いが互いの拠り所になっていく。
構成と演出|感情の変化を静かに照らす構成

物語は大きな事件ではなく、真那が街を歩く日常、陽介に出会う偶然、バーで無邪気になる瞬間。
そうしたシンプルなシーンを丁寧に積み重ねる構成になっている。
とくに、陽介のテンションに抵抗を示しつつも、次第にその「温度」に合わせていってしまう真那の心の動きが見どころだ。
セリフよりも、沈黙・目線・呼吸のわずかな揺れで感情が表されるため、読者は真那の心がゆっくりと緩んでいく瞬間を自然に感じ取れる。
読者体験|心の壁がほどける瞬間を見届ける

読者が味わうのは恋が始まる高揚ではなく、心の壁がほどける音に耳を澄ませる体験だ。
真那が陽介に向けてほんの少し表情を変えるだけで、読者は「あ、今この子は一歩進んだ」と気づくことができる。
派手さはないが、その一歩一歩が胸に響く。
静かな筆致が、真那の心の解凍を美しく映し出している。
やがて真那が初めて恋愛感情に近いものを抱く瞬間、読者の胸にもじんわりと温かさが広がる。
まとめ|「自分を見つめること」が少し怖くなくなる物語

『僕のM』は、傷つくことを避けるために心を閉ざしてきた少女が、誰かの自然体のやさしさに触れることで、自分の内側をほんの少しだけ許すようになっていく物語だ。
人と関わることの怖さと、その怖さの先にある救いを、穏やかに描いている。
自分の心に触れるのがつらい夜に、そっと寄り添ってほしくなる一冊。

チーズ
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